2003
02.19

STORY 02 : first hawaii

初めてハワイに行ったのはもう年々前になるのだろうか、80年代に入って直ぐの事だった。それから10年遡る中学生の頃、ジャルパックかルックかの新聞広告を見て一生に一度ぐらいは行けたらなと夢見ていた。確かその当時のパッケージツアーの値段は20数万円とその広告には書いてあったような覚えがある。当時としては大変な金額だが、しかし絶対不可能までとは言えない感じの額に思えた。
それで無謀にも少年はそんな事を夢見たのだろう、それまではハワイに行った人なんて周りには皆無で、そんな事は一度も頭に浮かんだことすら無かったのだから…
しかし月日は流れてもその想いは膨らみ続け、遂に実現する日が訪れた。

その日、当時の若者たちのテキストにもなっていたPOPEYEという雑誌のハワイ特集号を片手に旅立った。その雑誌にはハワイに着いたらノースショアを目指せ、なんていうキャッチコピーが書いてあったのをよく覚えている。そこにはイラストになったノースショア地区の地図が数ページに渡って描かれていて、様々なショップやサーフポイントなどの情報が細かく書き込まれていた。
今ではそんな情報誌は溢れているが、POPEYEのような指向を持ったプレゼンは示されていない。多様化した時代にそれは難しいのかも知れないが、今の雑誌がTEXTに成り得ない理由はそこにある。

THE NORTHSHORE DREAMIN’ CBS/SONY RECORDS (1978)
ノースショアでのサーフライディングの実況録音をCecilio&Kaponoの曲を交えてAMラジオ局のKIKI83、サーフィンコンテストのSEを絡ませたイメージングレコード。当時はこういう企画物が結構あり、写真家の浅井慎平氏がカリブで録音した波の音だけのレコードなんて結構売れていたようだ。

実際にホノルル空港に着いた時はロスアンジェルスからの到着だったので深夜になってしまいワイキキでは一番安いと思われるホテルに泊まる。朝にはワイキキビーチには目もくれずレンタカー屋廻り、歳が25にならないと簡単には車は借りられず、クレジットカードなんてまだ日本ではポピュラーではなかったので大手では全て断られた。それでも何とかかけ無しの100ドルと航空券をデポジットにして、小さな日本車を借りられた時は既に昼を回っていた。
とにかくノースショアを目指し車を走らせハイウェイ1に乗ってH2に乗り換えた。そこからはアップダウンのうねりが利いたKAM HWYをただひたすら北に方向を定め、パイナップル畑を抜けてノースショア入口の町ハレイワに到着、思ってたよりも島は大きかった。もちろん車中で聞いていたのは、まだモノラルだった音楽専門ラジオステーションKIKIだ。

COME ALONG / TATSURO YAMASHITA (1979)
ラジオ局KIKIが知られるようになったのは、当時テープでしか発売されなかったこのSE入りプロモーションアルバムだったと思う。ジングルに続き小林克也がDJで入り、後に妻となる竹内マリヤが達郎の曲をリクエストしたりで嗜好をこらしている。そんな掛合いは都会のバルコニーに居ながらワイキキのラナイにいる感じにさせた。
このジャケットのイラストはカセット版とは全く異なり数年後にLP化された時のもの。面白いものでこの企画物で達郎と克也はブレイクし、このイラストを描いた鈴木英人が後のアルバム”For You”のイラストで評判になる。才能は才能を呼ぶのか。

HALEIWA THEATRE HALEIWA
ハレイワには有名なピンクに塗られた古い映画館あった、数々のサーフィン映画やロックコンサートが行われた伝説の劇場だ。町の入り口にあった事もありハレイワのランドマークになって小高い丘に50年間建っていた。
二度目に行った時は既にそこには無く、まさに僕にとっては幻のピンクの館という感じで、そこの前を通るときは何とももの悲しい気分。他にもハレイワの町には古くからある数件の日系ゼネラルストアがあるが、きっとそれらも時間の問題だろう。

Sunset Beach / NORTH SHORE
ハレイワの町を抜けると直ぐに大波で有名なノースショアにでる、しかし夏の間は波が小さくとても静かだ。サンセットビーチ裏の小道を歩くとサーフバム達の生活が垣間見られ横道に逸れ砂浜に出ると遠くに潮騒が聞こえる。
なんともゆったりとした空気感だが、冬になると遠く北のアリューシャンからうねりと共に世界中のサーファーを引き寄せる。

Many Classic Moments / KALAPANA (1977)
ハワイアンコンテンポラリーの伝説、カラパナの4枚目のアルバム。
当時はサーフロックと呼ばれ特に日本での評価は高い。それまでのメインボーカルのマッキー・フェアリーは抜けてしまったがマラニビリューが歌うメニークラシックモーメンツは秀逸だ。
このアルバムはサーフィンムービー”メニークラシックモーメンツ”のサントラにもなり、題名を訳すと”過ぎし日の数々のひととき”とってもいいフレーズだ。

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