2004
03.19

STORY 10 : 太陽はひとつ

久しぶりに写真の話をしよう、たまには少しは役に立つ事でも書かないとね。
これは僕の写真に対する撮影のポリシーなので全ての人に当てはまると限らないが、そうは間違っていないと思うので写真を撮る時の参考になればと思う。写真なんて難しく考える事はない、光と陰だけでできている。僕がいつも頭に描くことは一つの太陽だ。そう、太陽はひとつ、これだけのこと。

The Best Of Shakatak / SHAKATAK (1983)
今回は僕が撮影した3枚のAOR系アルバムを紹介しよう。最初は一世風靡したシャカタクのベストアルバムで来日記念盤、ヒット曲のナイトバーズがフューチャーされていたのでかなり売れてオリコン洋楽チャートのトップセールスに。しかし日本のみの発売だったので本国の許可を取るのが大変で刷り上がったばかりの色校をデザイナーと丁度公演に来ていた彼等に見せに行ったのを憶えている。

このはなしは太陽はひとつだということに尽きる、これが大切なんだ。
それが自然光だとしても、そしてスタジオの大型ストロボだとしても、また一個の裸電球だとしても、その光と陰のバランスを表現に合わせコントロールすればいいこと。直射する光と反射する光、暗い闇と柔らかな陰、それらを味方につけられれば完成だ。物撮りでも人物撮りでも、基本は光源はひとつだけでいい、それですべての事は表現できる。あとは広い視野と感性だけの勝負になる。

A.O.R.Best Hits / POLYDOR RECORDS (1982)
五月の中頃だ、サンタクルズのピアの上はまだ肌寒かった、周りは誰もいなく僕の相手をしてくれるのは海鳥だけだった。
これは年末恒例の2枚組の企画アルバムでその名もAOR BEST HITS 当時としてはイージーというか大胆な命名だったと思う。しかし内容はボビーコードウェル、スニーカー、ヴァンスティヴンソン、ランディグッドラム etc.と素晴らしいもの。理由あって初めてこのアルバムから僕の名はJUSHI WATANABEとクレジットされた。

最後はいらない物は削り取り、そこに奥行きが得られれば絵はドラマティックになっていく。特に条件の悪い時ほど写真は進化する、計算されすぎた物は写真に限らず面白い道は辿らない。そして好奇心と行動力これを持っていなければ全ては始まらない。技術なんてその次のまた次でいい、物事に対する見る目を育てポリシーの一つでも持てればいい写真も撮れるし、それが無ければ人間なんて撮れはしない。

New Weave / RARE SILK (1983)
コーラスグループ、マンハッタントランスファー的でなかなか軽快ないい感じ。ヴィジュアルコンセプトは忘れてしまったが多分なんか不思議な空間を作りたかったように思う、音は少しJazzyでジャケ写と合っていると信じたい。貸しスタジオでの撮影だが、洋楽の差し替え盤はいつもかなりの低予算で苦労した。若さと情熱だけで突っ走っていた頃の仲間の支えがあって出来た産物。

抽象的に書いてきたけど本質はそんなことだと思う。
撮りたいものが無ければ絵にはならないし、テーマを持っていない絵は見る気も起きない。
幾ら作り込んでも撮影者の性格や感性は見えてくる、それが写真の面白い所だ。

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