2004
10.26

STORY 17 : journey

海外への旅の仕方はいろいろあるとは思うが僕はこう考える。一番大事なことは旅は若い時にするべき、老いてからの旅は愚かだ。そして一人で行動することが大切、それは旅の一つの重要なテーマが自分に素直に向き合うことだと考えているから。歳を取ってからの旅は時間に拘束され困難はお金で解決してしまうだろう。複数での旅も人に頼る事が増えその温もりで肌の敏感さも失いやすく自分の限界も判らない。気付くと広い世界を旅しているのに狭い視界の中で彷徨うことになりかねず、それは旅とは言わない。
自分に何も無いうちはそこで生活する人達と同じ目線でものを見ることができ、喜びや痛みも共有しやすく変なナショナリズムも育っていない。そう頭が柔らかいうちに、そして余分な知識を与えられる前に飛び出すのが僕が考えるの正しい旅の仕方だ。
いつまでが若いのかというのは、それは自分自身に問いかけてほしい。

赤い鳥 / 竹田の子守歌 (1971)
日本のアーティストで旅にまつわる曲を集めてみた。ニューミュージックの草分け的なグループのこのアルバムには数多くのヒット曲が収められている。その中で地味ながら気になるのが4曲目の旅と云う歌。それは”今では遠く心のかなたで今にも消えて無くなりそうな夢をさがして、旅に出よかあてのないまま、キラキラ光る夕日を目指し”とゆったり歌う。この頃から家出を繰り返していた僕にはつい口ずさむテーマソングのようなものだった。旅にでよか、何も忘れて… 激動の70年代が始まった。

人間はお金を持った時から老化は始まる、持てば持つほどそれは速まる。権威的なものにあこがれプライドが芽生え始める、兎に角そうなる前に旅立とう。よく聞く話では最初に行った場所が好みの所になる傾向が強い、それだけインパクトがあったと云うことだ。だから決して安近短な旅なんて考えてはいけない、そんな理由ではそれから先の旅も人生もが不幸なことになる。行き先なんてどこでも良い、バックパック一つを持って気になった所に出掛けてみよう、そうすれば全ては君のグラウンドになりそれが君の宝物となるだろう。

ハワイ・チャンプルー / 久保田麻琴と夕焼け楽団 (1975)
これ一枚でいろんな所へ旅ができる多国籍まぜこぜミュージック。細野晴臣との共同プロデュースでハワイで録音したらしい。ハワイアンスチールギターで幕は開き、様々な国へと引き込まれていく。レイドバックしたこのアルバムは旅するヒッピー達の御用達だ。フランク・シナトラが歌った国境の南もすっかり雰囲気も変わりいい感じ。喜納昌吉とライクーダーを結びつけるきっかけにもなったアルバム。

例えば初めての旅のテーマがヨーロッパの街の探索だったりすると比較的新しい街から始めることをお勧めする。ギリシャなどから始めてしまうとパリなんて超モダンな街に見えたりしてそれでも良いのかも知れないが感動は薄い。そういう意味ではロンドンなんかが旅の起点にはちょうど良い、取りあえず英語だし街の造りも判りやすい。東南アジア経由で行く人も多いが半年、一年も旅を続けるのではなければ似たような文化圏を廻った方が散漫にならず印象が深くなりダブルスタンダードにも陥り難い。そして少ないお金で最大に楽しむのも旅の醍醐味、お金が残ればまた旅にも出れるしね。

水の中のASIAへ / 松任谷由実 (1981)
4曲入りのミニアルバム。他の彼女のアルバムとは趣が異なり特に最初の曲の”スラバヤ通りの妹へ”なんかはメッセージ性が強く出ているが、その時代に実体験した者しか解らないのかも知れない。変わりゆくアジアとそれを正面から関われない日本の現在の姿が当時の彼女には見えただろう。いつの日か、のんびりとアジアを旅してみたいものだ。

リゾート地なんて大人の社交場だ、お金は使えば使うほど楽しい、そして金さえあればいつでも行ける。まだ若さがあるなら君だけの旅をしよう、お仕着せの快楽はまだ必要としていないはずだ。
好奇心を持って歩けば街や自然は誘いかけてくる、着飾ることをやめ心を自由にすれば見えないものも見えてくる。それは自分だけの糧となりその先の人生にも生きてくる。
旅は人生の縮図だとよく云われるがそのとおりだと思う。だから若者は旅に出よう人生は長いし世界は広い、地球のサイズが判れば自分の位置も判ってくる。そんなのは歳をとってから判っても遅すぎる。

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